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難民ゲスト初対面 + 飛び入りグランドピアノ
今回ゲスト共演して下さったのは 今村玲子 さん。玲子さんは普段は大阪のジャズバーなどでピアノを弾きながら歌われているんだけど、今回は特別に僕のピアノ+玲子さんの歌という形で共演させていただきました。玲子さんから最初にコンタクトをもらったのは今年 (2008年) の1月のこと。WEBフォームからメッセージをもらったあと、すぐライブを観に行って、ほとんどその場で 「じゃあ4月あたり、やりますか」 というノリで難民ゲストに決定。ついでに 「せっかくだから弾いてもらえません?」 ということで、その日はライブを観に行っただけなのに、(当然初対面なのに) 今回の難民ソング 「夜曲」 を弾くというオマケつきだった。
「ピアノ難民を救え!」 記念すべき初ロケ
そして、ついに行ってきました外ロケ! 今回レコーディングにご協力いただいたのは、玲子さんがよくライブをやっている東大阪の老舗ジャズレストラン 「Swing Sing」 様。ピアノ難民を救うのがエレピ (=電子ピアノ) じゃあなぁ・・・とずっと思っていたんだけど、Swing Sing のマスターが快く撮影+レコーディングに協力をして下さったお陰で、ついに実現しました グランドピアノでのレコーディング。やっぱり気分が違います。
・・・と、レコーディングの話はちょっと後回しにして、まずはゲストとマスターからのお言葉をどうぞ。
ゲストからのお言葉
【 自己紹介 】
大阪在住の今村玲子と申します。私は現在、大阪府内のジャズバーやライブカフェ等でピアノ弾き語りをしています。その中で特にお世話になっていて、月に
一度ライブをさせていただいている 「Swing Sing」 さんで今回撮影をさせていただきました。
【 かんさんとの出会い 】
このサイトを知人に教えてもらい 「何かを変えてみたい!」 と思って、いきなりかんさんにメールしました(笑) 見も知らぬ人からの対応にかんさんも当初お困りのようでしたが、ライブに飛び入りで参加してもらったり、一緒にご飯を食べに行ったり、絆が深まった上での撮影だっただけに大成功でした!!
【 実際撮影をしてみて 】
「一発撮りはなんて大変!!」ということを痛感しました。あのテイクのここを使いたい!とか、ここもう少し伸ばしたい~とか色々思うところがあっても修正が出来ないだけに、結局11テイクも撮りました。出来上がった映像を見て、髪の毛が背景に同化していて何者??ということと、二の腕太すぎ!!ということにびっくりしました。
【 「夜曲」 について 】
知り得る全ての曲の中から1曲を選ぶというのは至難の技。毎回ライブの最後に歌っている大好きな矢野真紀さんの 「夜曲」 を選び、歌いました。本当に良い曲なので、皆さんにも気に入っていただけたら…と思います。
【 全ての人にありがとう 】
日曜日の昼下がり。歌える時間は1時間しかなくとも、笑いのこぼれる撮影。楽しい雰囲気の中、最後のテイクで決まりました!!マスター、ありがとう。かんさん、ありがとう。この撮影に尽力下さった方、それからこの曲を聴いて下さった全ての人達に、ありがとうを言いたいと思います。素晴らしい出会いと偶然に感謝!!
■ 最後に ■
私のHPです。日記やスケジュールをアップしています。ピアノ弾き語りのジャンルは主にポップスのカバーで、最近ようやくオリジナル曲もやり出しました。興味のある方はメール下さいませ♪
玲子さん、ありがとう。
Swing Sing マスターからお店紹介
平成元年5月30日にオープン、今年で21年目を迎えます。 店名の由来は、ジャズはスウィングすることが基本であり、これに伴って歌うことがジャズの真髄だと考え 「Swing Sing」 としました。場所は、近鉄奈良線河内永和駅から徒歩5分 で、アメリカの国旗がある少しアンティークなお店。とて も温かい雰囲気で、ゆっくりくつろげる空間です☆ 料理は全て 手作りでカロリー計算もされててヘルシー♪ 素敵な音楽を聴き ながら、美味しいお酒に美味しいご飯を楽しんで下さい! ジャムセッションを木曜日と土曜日に、あらゆるジャンルのライブ を水曜日と金曜日に、ボーカルセッションも月に一度行ってい ます。店内にはグランドピアノ、ドラムセットなどがあり、バ ンドとお客様との距離が近いので、一体感溢れるライブを堪能 できると思います。是非一度お越しくださいませ!!
【 SWING SING 】
〒577-0809 大阪府東大阪市永和2丁目2番22号
TEL: (06)-6728-6149
営業日 :水曜日~土曜日 / 営業時間:19時~23時
マスター、ご協力いただき本当にありがとうございました。 シーフードカレー、美味いっす。
グランドピアノを録る+撮る
(さて、マイクを僕に戻してもらって・・・)
偉そうなことを書きたいところだけど、どうってことはない。当日使ったのはダイナミックマイクふたつ。ひとつはヴォーカル用・・・ってことは、ピアノのために使ったマイクはたったの1本。単純にマイク不足だってのもあるし、持って行ったミキサーがマイクを2本までしかつなげないっていう事情もあるし、2本以上のマイクをどう立てたらいい音が録れるかっていうことについて、僕がちゃんとした知識を持っていないっていう理由もある。でも何だかんだいって、1本でもそれなりの音が録れてしまうんだなこれが。
問題は立てる場所。映像には映っていないけど、僕がマイクを立てたのは、左右(=音の高低)で言うと 「高いほうから4分の1のあたりの弦の上」 で、奥行きでいうと譜面立てのすぐ裏。低音は放っておいてもマイクまで回り込んでくる (=音の性質) から高音をちゃんと拾いたいのが前者の理由。で、後者はカメラの三脚を立てる都合でグランドピアノの蓋を開けられなかったから、そこしか狙うところがなかった・・・という悲しい理由なんだけど、ライブでピアノにマイクを立てているところをこれまで何度も見た経験では、このあたりを狙っていることが多かったので、そう大きな間違いではないはず。というわけで、何も難しくない、とてもシンプルなセッティングでレコーディング。
自己流と呼んで下さい。
録音よりも気を使ったのが撮影。いつものように2カメで撮影したんだけど、何せ家以外でピアノ難民を救うための撮影をしたことがなかったから、はっきりいって出たとこ勝負だった。お店には一度だけ行ったことがあったから店内の様子はわかっていたけど、横カメはいいとして、上カメ (ピアノを上から撮るカメラ。 → 技術解説編参照) をどうセッティングするかは重要な課題だった。
上から吊るには天井が高すぎて、家でやってるみたいにポールを立てるにはピアノのボディが邪魔で、結局シンプルにピアノの蓋の上に三脚を立てることにしたんだけど、意外とうまく撮れた。ただし、映像を見てわかるとおり、鍵盤が縦方向に全部映っていないのが少々不満だった。これはもっと三脚を譜面台から鍵盤のほうに突き出して、上から回り込むように撮ることで解決する (左図参照) んだけど、あんまりこれをやるとバランスが不安定になって、間違ってカメラを倒してピアノを傷つけたら大変なので、ギリギリで安定するところで止めた。もうひとつ、三脚の高さが足りなかったので鍵盤の左右 (低音部と高音部) が全部入らなかったっていうこともあるけど、これは 「夜曲」 の演奏で使う鍵盤の範囲が狭かったので問題にはならなかった。
やっぱりいいです、生録音
いままでが邪道だったと言ってしまえばそれまでなんだけど、やっぱり 時間制限のある一発本番っていうのは緊張感があっていい。自宅でやるときも一発本番には違いないけど、場所を借りてやるときには必ず時間の制限がついてまわる。今回は玲子さんのライブの前のリハの時間を長く取ってもらって、その間にレコーディングをしたんだけど、リミットは2時間で、準備と片付けに1時間はかかるから、実質1時間しかなかった。1時間っていうとちょうどDVテープ1本の長さ。いちいちテープを止める余裕はなかったから、はじめから最後までカメラは回しっぱなしだった。最終的にはテイク11でOKが出たんだけど、僕が前奏を弾き間違えて 「あ~! ストップ! ナシナシ!」 って止めたテイクもあり、僕はうまくいったと思ったけど、玲子さんの 「あかん」 の一言でNGになったテイクもあり。マスターがお店のシャッターをガラガラ開ける音でNGになったテイクもあり・・・といった感じでなかなか楽しいレコーディングだった。
で、最終的な出来はどうだったかっていうと、ご覧の通り (?) 僕が予想していたよりも遥かにいい映像になった。玲子さんはほとんどピッチを外さないから、あとは本人の満足度と、僕がピアノを弾き間違えないかっていう2点にポイントは絞られていたんだけど、最終11テイクはその日一番の出来だった。あとで観直していて気になったのは、テンポがふらふらなことと、ピアノのマイキングをもう少し工夫できたかなー ということくらい。これは単純に僕の個人練習不足と、ちゃんと合わせて演奏したのがはじめてだったことと、これまたはじめてのロケで十分な準備ができなかったことに起因するもので、とりあえず今回はOKということにしたい。
どこからどう見ても言い訳ですが、制限のある環境で全力を尽くした、という達成感があるのでヨシ。前向きに。
一方、ボーカルについてはまったくもって完璧だと言えると思う。低くてすっと伸びる玲子さんの声は、矢野真紀の原曲にも負けないくらい心にすっと入り込んできて、初めてこの曲を聴いた人も、「ああ、いい曲だ」 と思っていただけると思う。そのくらいいいものができたと思います。
大阪にお住まいの方は、ぜひ一度玲子さんのライブへ!
ピアノ難民の今後は
今回、思ったよりもうまくいったロケに自信をつけ、ピアノのあるスタジオを借りてのロケを増やそうと決意。ピアノの音質は、素人がスタジオでなんちゃって録音をするよりも、家でエレピ+音源差し替えのほうがいいに決まっている。でも、生音の魅力を再認識した今回の撮影で、ちょこっと方針を転換する気になってます。ピアノ万歳。
データの補足
「夜曲」 の発売は 2003年11月27日。この動画の撮影日は 2008年4月20日。
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