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平井堅について
僕が偉そうに言えることじゃあないですが・・・
日本のシンガーは本当に歌が下手だなあ、とつくづく思うんだけど、それでもこの人は歌がうまいなと思うアーティストが数人 (十数人かな?) いて、やっぱり平井堅は歌がうまい。僕はあまり人の音楽を熱心に聴いたり、新しいアーティストを熱心に探すタイプではないけど、今のところ 男性ボーカルで僕が一番安心して聴けるのが 平井堅 だ。本当に気持ちよさそうに歌うなぁといつも感心するんだけど、僕がもともと好きだった平井堅をさらに好きになったのは、WOWOWでやっていた ライブ 「Ken's Bar」 (東京ドームだったかな?) のインタビューを見てからで、そこで平井堅がこんなことを言っていた。
・・・ 僕は驚異的にピッチがいいほうではないし ・・・
たった一言なんだけど、この一言に、平井堅の音楽に対する姿勢とか知識とか正直さが込められていて、僕はテレビの前で 「ウムム・・・」 と唸った。これがどういう意味なのかをうまく伝えることが難しいんだけど、「ピッチがいい」 っていうのは、「音程 (=ピッチ) を外さない」 っていう意味で、世の中には 「驚異的にピッチのいいボーカリスト」 がいることを認めた上で、自分は歌がうまいと世間からは思われているけど、実はそういう人たちの足元にも及ばないんだ・・・というニュアンスが込められている ・・・と、そのとき僕は受け止めた。
歌の上手い/下手
歌の上手い/下手っていうのはある程度のレベルを超えるとなかなか一般の人 (僕を含め) には判別がつきにくいものだけど、音楽を聴いていればある程度その良し悪しがわかるようになるものだ。冒頭に書いたとおり、日本のアーティストっていうのは本当に歌が下手で、これはたぶん日本語っていう言語が持つ発音方法の特徴や、民族的な血統で、そもそも、日本人は、歌が下手なんだと僕は思っている。
例えが適当かどうかはわかりませんが、身長が低いとか足が速いとか、そういうものと同じ次元の話です。
そして、その結果、悲しいかな、日本人の耳は肥えていないという現実を受け入れざるを得ないだろう・・・ というのが、僕の、日本の音楽や音楽業界に対する基本姿勢となってしまった。もちろん、これは別に邦楽がダメだとか、日本人のアーティストなんて認めないとか、そんな短絡的な話ではなくて、世界レベルで見たときに、まずは認めないといけない事実だろうと思っている。この話、原因と結果、どちらが先か (=歌が下手だから耳が肥えないのか、その逆か) っていうことはわからないし、そもそもどちらも僕の間違いであるのかもしれないんだけど、両者が相関関係にあることは誰にも否定できないと思う。
これにも異論はあるでしょうけれど。
で、僕が何を言いたいかというと、 「もっと歌の上手いアーティストを、歌がうまい順番にデビューさせてあげて欲しい」 ということ。いくら平均点で劣るとはいえ、日本にもたくさんのいいアーティストがいて、活躍の場を求めて日々努力をしているのに、テレビで歌っている人の中に、およそプロのレベルに達していない 「あーちすとさん」 がたくさんいる。「このご時勢、よくても売れなきゃダメなんだぞ坊主!」って気持ちもわからなくはないけど、いまのままでは日本人はどんどん歌が下手になっていく。ここで比べても仕方がないけど、SMAP と バックストリート・ボーイズ (インシンクでもいいいけど) を比べてみると ・・・
ん? この比較がすでに 30過ぎたおっさんの証なのか!?
・・・ その歌唱力はまさに雲泥の差。 SMAP で不足なら ゴスペラーズ でもいいけど、どっちにしてもその技量にどうしようもないくらいの差があることだけは否定しがたい。ぱっと見て、いかにもアイドルなニオイのするバックストリート・ボーイズがあれだけ歌がうまいと、アメリカ人はどれだけ歌が上手いんだろう・・・って嫌になるけど、これが日本人とアメリカンの差なのだ。
他の国の音楽事情をよく知らないのでとりあえず米国を引き合いに出しましたが、たぶん他の国と比べても同じようなことが言えると思います。 ※9.11 以降、僕はアメリカという国が嫌いだと公言しています、念のため。
さらに念のために断っておきますが、僕は自分の歌はめちゃくちゃ下手だ と思っていて、本当はこの動画を見てても、つくづくその下手っぷりが嫌になるんだけど、こういう動画が見たいと思っている人がいるだろうなーと思って、泣く泣くこのように動画を公開しています。もし僕がもっともっと歌がうまくて、あと15歳くらい若かったら、まじめにプロを目指してたかもなー、と思わなくはないですが、こればかりは・・・。
全然 POPSTAR の話になっていないので強引に戻すけど
さてさてそんなわけで、僕はニッポン人としてがんばっている謙虚な平井堅を心から応援しているんだけど、そんな平井堅の曲の中で、ぜひピアノで弾き語ってみたいと前々から思っていたのがこの曲 POPSTAR。ピアノの弾き語りと言えばスローテンポ/バラードってのが相場だけど、こういうアップテンポな曲のピアノアレンジを考えるのは楽しいし、弾いていてとても気分がいい。
どういう伴奏をしているかをゆっくり動画で解説したいと思っているので、近いうちに解説動画を作る予定です。
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ちなみに、このピアノバージョンのピアノアレンジは、その WOWOW の 「Ken's Bar」 で弾いていたピアノを参考にしています。POPSTAR のアコースティックバージョンのアレンジが見られるDVDがアマゾンで見あたらなかったのが残念だけど、 WOWOWでちょくちょく再放送しているので、見かけたらぜひチェックしてみて下さい。
そういえば、「POPSTAR」 はミュージック・クリップもとても面白くて、よくできてました。Beck の 「SEXX LAWS」 な感じでしたね。
反省点
レコーディングをしているときには気づかなかったんだけど、歌い方にちょっと元気がない。 何回もテイクを重ねているうちに疲れていたのか、真昼間じゃなかったからちょっと近所のことを気にしたか、声を張りにくいメロディだったのか・・・ 原因はいくつか考えられるけど、やっぱりボーカルは声量が出てないとダメです。反省。